平成に代わる新元号の発表は、インターネットや会員制交流サイト(SNS)が普及し、前回の改元時と反響が様変わりした。素早く反応できる特徴を背景に書き込みや投稿が相次ぎ、お祝いムードの広がりに拍車を掛けた。
米短文投稿サイト、ツイッター日本法人によると、政府が新元号を発表した1日午前11時半ごろから2時間で「令和」にちなんだ会話の投稿が約450万件に上った。「多くの人がテレビやスマートフォンで固唾をのんで見ていたと思われ、つぶやきの初速がすごかった」(広報担当)。
ネット上の発信を分析したIT企業ユーザーローカルによると、新元号について「『かっこいい』の声が『ダサい』の頻度を上回っていた」としている。
ネット百科事典「ウィキペディア」でも発表直後に令和を解説する項目がつくられ、2日午後時点では日本語を含め10言語以上で編集された。
情報の接し方も変わった。元号発表の瞬間をヤフーや、LINE(ライン)傘下のニュースサービスが生中継した。「スマホからの視聴がほとんどだった」(ヤフー関係者)という。