お笑いコンビ、キングコングの西野亮廣(38)が23日、大阪・東大阪市の近畿大学の卒業式にゲストスピーカーとしてサプライズ出演した。
これまで実業家の堀江貴文氏(46)、京都大学の山中伸弥教授(56)、お笑いコンビ、ピースの又吉直樹(38)とバトンをつないでおり、近大卒業式の恒例サプライズとなっている。
「みなさん、今から社会に出るわけですよね。社会に出たら当然コミュニケーションを取らなければいけない。ではコミュニケーションとは何なのか? というと、自分がしゃべりたいことよりも、相手が何を求めているかというのを事前に察すること」
登場したとたん、切り出した。実は、あおりにあおったオープニング映像の後、ハイテンションで登場したが、まばらな拍手とわずかな歓声にがっくり。「登場やり直します! VTRお願いします!」と異例の登場やり直しを指示していた。テイク2では卒業生から大きな歓声が飛び、大いに盛り上げた。
その後は門出を迎えた学生にはなむけの言葉を送った。「失敗や挫折があっても、それは間もなく過去となり、僕たちは過去を書き換えることができる。失敗というのはその瞬間に止まってしまうから失敗なわけであって、その失敗を受け入れてアップデートして、試行錯誤を続けて成功するまで続けてしまえば、あのときの失敗が必要だったと知るわけです。つまり理論上、失敗なんて世の中に存在しない。失敗なんてしないから挑戦してください」と熱く語りかけると、会場は一変、静まりかえった。
近年は絵本作家として活躍しており、らしくまとめに差し掛かった。「時計って長針と短針があって、1時間に1回重なり合うんです。1時5分、2時10分と、重なるようにできているんですけど、11時55分は短針が先に逃げ切っちゃって重ならないんです。次に重なるのは12時。鐘が鳴るときです。鐘が鳴る前は報われない時間があります。これは僕にもあったし、みなさんにも必ずある。でも大丈夫です。鐘は鳴ります」とメッセージを送ると、喝采を浴びていた。