羽生は前日練習で切れのある動きを披露。「アイスコープ」でも好調ぶりが明らかになった(撮影・中井誠) フィギュアスケート・世界選手権第1日(20日、さいたまスーパーアリーナ)開幕し、21日のショートプログラム(SP)で右足首故障から約4カ月ぶりに復帰する冬季五輪男子2連覇の羽生結弦(24)=ANA=が会場で公式練習に臨んだ。普段は跳ぶことのないジャンプを披露し、好調をアピール。大会中継局フジテレビの開発したジャンプを可視化するシステム「アイスコープ」が、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を大解剖し、絶対王者の復調ぶりが明らかになった。
練習リンクがさながら羽生の独壇場と化した。観覧席を埋めたファンの大歓声あり、悲鳴あり。視線を吸い寄せたエンターテイナーは、復帰戦の前日とは思えないほどスケートを楽しんでいた。
銀盤に立つやいなや、曲を流さずにSPをデモンストレーション。開始5分強で完遂し、全身に拍手を浴びた。ジャンプ練習に本腰を入れて間もなく、ループを跳ぼうとすると、スケート靴のエッジが氷に引っかかって派手に転倒。今度は悲鳴がこだました。
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