「冥土の土産がないままに閻魔さんに会うのは非常にまずいな、と。早いこと土産を買ってもらいたいな、と。これは個人的な感想。個人的には少し焦っています」と宮内節で思いを打ち明けつつ、「もう1回、騙されたと思って応援していただけたらありがたい」と呼びかけた。
1996年のリーグ優勝を最後に22年間、遠ざかっている頂点。総帥の思いも背負い、Vロードを駆け抜けたい。 (西垣戸理大)
★オリックス・宮内オーナーの激励会での発言
◆14年 前年の1点差試合が19勝26敗だったことを受け、「30勝15敗でいくと優勝できた。今年は1点差を全部勝てば断トツで優勝できる」。この年の1点差試合は19勝25敗だったものの、2位に躍進。6年ぶりにAクラス入りした
◆15年 中島、小谷野、ブランコら大補強に成功。「去年の悔しさに今年は新戦力が加わり、ことしの終わりが楽しみ」と期待したが、借金19の5位に沈んだ
◆16年 開口一番、大補強が実らなかった前年の謝罪をし、「ことしは大口はたたきません」と優勝宣言を封印。無言の圧力で首脳陣、選手を鼓舞したが、4年ぶりの最下位に終わった
◆17年 『歌を忘れたカナリヤ』という曲に例え、『勝ちを忘れたバファローズ』になってしまったのかと。勝ちを忘れたバファローズを捨てるわけにはいかない。勝ち方を思いだしてもらうしかない」とゲキを飛ばすも4位
◆18年 前年10月のドラフト会議でクジ引きの連敗が「11」で止まったことにふれ、「ゲンを担ぐわけじゃありませんが、こういう結果もあった」と浮上の予兆としたが、4位に終わった
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