松本(左)は富士大、伊藤は東北福祉大に進学。ともに東北の大学野球で熱い戦いを繰り広げる (撮影・井上幸治)
ギャラリーページで見る 盛岡大付(岩手)のエース・松本跳馬(しゅうま)投手(3年)は、今春から北東北大学野球リーグで10連覇中の富士大に進学する。女房役だった主将の伊藤大智捕手(3年)は、昨年大学日本一に輝いた仙台六大学野球リーグの東北福祉大に進む。投打の要はいずれも全国切符を目指し、東北の名門でしのぎを削る。
リーグは違うが、同じ東北でさらなる鍛錬を積む。盛岡大付のエースだった松本が「富士大でもエースとして対戦できれば」と意気込めば、4番捕手の大黒柱、伊藤は「全国をかけて対戦したい」。互いにエールを交換し、活躍を誓った。
技巧派左腕の松本は、横浜市出身。「まだまだ体ができていない。野球に集中したい」と、高校と同じ岩手にあり、好投手育成に定評がある富士大への進学を決断した。
盛岡大付OBの兄・裕樹は、2015年ドラフト1位でソフトバンク入り。弟として入学当初から比べられることが多く「最初は嫌だったが、吹っ切れた」。兄と違う道を選択し「4年間で兄にはない、素晴らしい経験ができる。4年間で兄を超えたい」と胸を躍らせる。
昨夏は岩手大会決勝で花巻東に敗れた。チームが8強入りした高2夏の甲子園でベンチ入りも、登板せずに終わった。「頼られる投手になり、今度は(練習の)ブルペンじゃなく、全国の真ん中(マウンド)で投げたい」と強い決意をにじませた。
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