世界累計利用者4900万人超を誇るスマホゲーム「モンスターストライク」(モンスト)の大ヒットで業績を拡大するミクシィ。同ゲームの開発責任者でもある木村社長は、新たな成長分野としてスポーツに着目し、既に他競技で成果を上げている。
サッカーJ1・FC東京とはマーケティングパートナーシップ契約を締結し、イベントの開催などでファン拡大をサポート。パートナー契約を結ぶバスケットボールB1・千葉では、コートに映像を投影するプロジェクションマッピング技術による演出などを実現し、昨季はBリーグトップの年間15万5895人の観客を動員した。
DeNAが観客動員を経営参画前の2倍近くに伸ばすなど、IT企業の持つマーケティング力、企画力、技術力はプロ野球界でも注目されている。昨季実数発表となった05年以降最多の年間約193万人を動員したヤクルトは、同じ東京・渋谷区に拠点を置く「XFLAG」とタッグを組み、さらなる人気拡大策を進めていく。
「XFLAG」側も「一人じゃできない熱狂を。」のスローガンの下、神宮に新たな「熱狂」を生むための支援を惜しまない意向だ。各種イベントの協賛、ゲームの開発・運営などで培った最新技術による球場演出、ネットとの連動など、4年ぶりのリーグ優勝を目指すチームと、ファンの機運を高めるIT企業ならではのサポートを視野に入れる。
「このスポンサー活動で、神宮球場がさらに盛り上がればと思っています」と関係者。今季は、グラウンド内外でヤクルトの動きに注目が集まりそうだ。
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