ワインドアップで投げた藤浪。原点回帰で復活する(撮影・林俊志) 2019年フォームや!! 阪神・藤浪晋太郎投手(24)が12日、鳴尾浜で今年初めてブルペン入りし、ワインドアップ投法を披露した。13年のプロ1年目途中までワインドアップで投げていたが、以降はセットポジションやノーワインドアップに転向。虎のエース復活へ、原点回帰の投球フォームも選択肢に入れながら新シーズンへの足固めを進めていく。
かつて慣れ親しみ、体に染みこませたワインドアップ-。そこに進化へのヒントを見いだした。藤浪が2019年の初ブルペンで42球。その9割方は大きく振りかぶって投げた。2月1日のキャンプインへ、新フォームを固める作業がスタートした。
「(ワインドアップは)その方がリズムがいいからやっています。振りかぶったり、ノーワインドアップでも、セットポジションでもこだわりはないので。いい感じでは投げられていました」
遠投やランニングで体を温めてブルペン入りすると、両腕を頭の上に掲げた。ゆったりとした体重移動から投げた白球はスーッと糸を引くように伸びていった。直球のみで、ラスト10球は捕手を座らせ、さらに躍動感を増した姿を披露。投球を見守った平田2軍監督を「顔つきが違う。意気込みを感じるね」とうならせた。
ルーキーイヤーの2013年(10勝6敗)も振りかぶって投げていたが、シーズン終盤はバランス重視で走者なしでもセットポジションに変更。その後も投球フォームの試行錯誤を続けるなか、勤続疲労などで肩や股関節の可動域が狭まっていることを自覚し、今オフから中央競馬の武豊騎手(49)がプロデュースする京都市内のジムに通い始めた。
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