真冬の寒さも何のその。丸はTシャツ、短パン姿でバットを振り込んだ(撮影・福島範和) 広島から国内フリーエージェント(FA)権を行使して巨人入りした丸佳浩外野手(29)が10日、川崎市のジャイアンツ球場で自主トレーニングを開始した。室内練習場では約2時間の練習のうち、1時間を打撃練習に費やし、いきなり計296スイング。今季の全試合出場とチームの日本一達成を宣言した。さらに、FA宣言後に同じ千葉出身の長嶋茂雄終身名誉監督(82)から手紙で巨人入りの後押しを受けていたことも明かした。
外気温は4度。いてつく寒さの中、丸が新天地で始動した。約50人の報道陣が集結し、静寂の室内練習場には29歳が奏でる快音と、カメラのシャッター音だけが響いた。
「まだまだ不安とドキドキ。毎年のことなんですけど、そういう気持ちがいろいろ出てくる時期なので、しっかりと地に足をつけて、やっていければと思います」
今年の初振りから、いきなり全開だ。午前9時に球場入りすると約30分間のストレッチやキャッチボールの後に、ジャージーの上着を脱ぎ捨てた。真冬の練習場で半袖、半ズボン。隣で練習する新人を見て「僕もある意味、新人みたいなものなので、初心に立ち返ってやっていけたら」と黙々とバットを振った。
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