スパイクを放つ下北沢成徳・石川(4)=7日、武蔵野の森総合スポーツプラザ(撮影・福島範和) 第71回全日本バレーボール高校選手権大会第3日(7日、調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ)石川だけじゃない!! 下北沢成徳(東京第1)のエース、石川真佑(3年)が相手に徹底マークされる中、チームメートが奮闘した。3回戦で佐賀清和にストレート勝ちすると、準々決勝の鎮西(熊本)には、わずか37分57秒で勝利を決めた。
「相手が自分のコースを把握して決め切ることができなかったが、他の選手が決めてくれてよかった」
準々決勝で、わずか5得点に抑えられた石川は苦笑いを浮かべた。
チームメートの仁井田桃子(3年)、宮地佳乃(2年)が次々にスパイクを決めた。4強入りに小川良樹監督は「みんながきちっとしたプレーをした」と評価しつつも「苦しいことに慣れてない。準決勝の第1セットにどんなプレーができるか楽しみ」と準決勝の東九州龍谷(大分)戦に期待した。
「目指すところは優勝ですが、先を見ずに一戦一戦を戦いたい」と石川。前回大会は準決勝で金蘭会(大阪第1)に敗れ、悔し涙を流した。今季は高校総体、国体、春高の3冠の偉業が懸かる。この日は不完全燃焼に終わった石川が、高校最後のセンターコートで躍動する。(稲垣博昭)
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