創部59年目で悲願達成!! 初の総合Vを決めた東海大のアンカー、郡司(中央)は仲間に胴上げされた(代表撮影)
ギャラリーページで見る 第95回東京箱根間往復大学駅伝復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場-東京・大手町109・6キロ)往路2位で創部59年目の東海大が逆転で初の総合優勝を果たし、青学大の総合5連覇と大学駅伝3冠を阻止した。10時間52分9秒の大会新記録で、史上17校目の優勝校となった。往路1位の東洋大から1分14秒遅れで復路をスタート。大学3大駅伝初出場となった8区の小松陽平(3年)が22年ぶりに区間記録を更新する好走でトップに立った。黄金世代と称される3年生の新星は、最優秀選手に値する金栗四三杯を手にした。
仕掛けるか否か。沿道を埋めた地元・湘南のファンの声援が届く8区で、東海大の小松は機をうかがっていた。首位に立つ東洋大の鈴木宗孝(1年)の背後につき、影のようにピッチを刻む。15キロ手前。荒くなった相手の息づかいが飛び出しの合図だ。一気にかわし、勝負を決めた。
「自分で決めようと前に出ました。初優勝は夢のよう」
復路は東洋大に1分14秒差の2位から出た。7区の阪口竜平(3年)が快走し、その差が4秒まで縮まってたすきが回ってきた。3大駅伝初出場の3年生はライバルの1年生と並走し、残り5・5キロの遊行寺坂を前にギアチェンジ。先頭に立った後もペースを上げた。