ヤクルト・秋吉亮投手(29)、谷内亮太内野手(27)と日本ハム・高梨裕稔投手(27)、太田賢吾内野手(21)による2対2の交換トレードが両球団で基本合意に達したことが10日、分かった。先発ローテーションの新たな軸を託せる投手に加え、若手内野手の底上げを図るヤクルトと、実績のある中継ぎ右腕、複数ポジションを守れる内野手の獲得を目指した日本ハムの思惑が合致した。11日にも両球団から正式に発表される。
球団設立50周年となる来季に向け、更なる飛躍を狙うヤクルトが『血の入れ替え』を断行する。日本ハムとの2対2の電撃トレードが成立したことが判明した。
最大の衝撃が高梨の獲得だ。高梨は日本ハム入団3年目の2016年シーズン途中から先発ローテーションに定着し、37試合で10勝2敗、防御率2・38の好成績で新人王を獲得した。17年は22試合で7勝7敗。今季は18試合で5勝7敗にとどまったとはいえ、まだ27歳と成熟期を今後迎える。最速151キロの直球に加えて独特の軌道を描くカーブ、フォーク、スライダーと変化球も多彩で、先発投手陣に相乗効果が計算できる右腕だ。
小川監督は「数字だけ見れば、先発投手という点で成績が落ちるところがあった。そこの補強は当然しなければいけない」と話してきた。2位に躍進した今季のチーム防御率4・13は、昨季から改善したとはいえリーグ4位。先発に限れば同4・32と苦しんだ。米大リーグ、前ダイヤモンドバックス傘下3Aのアルバート・スアレス投手(29)の獲得にも動いており、高梨の加入は来季を占う上で大きな意味を持つ。また、二塁、三塁、遊撃を守れる21歳と若い太田には内野手の底上げというメリットがある。
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