ショットの行方を追いながら、話しこむ新井(左)と菊池涼(中央)。「場外ホームランか?」「ですね。OBです」(撮影・柏村翔) 【ホノルル(米ハワイ州)3日(日本時間4日)】広島の優勝旅行2日目は、67人が参加して球団主催のゴルフコンペがカポレイGCで開催された。菊池涼介内野手(28)は、新井、松山、田中と同組で回り、ネット75・8(グロス95、ハンデ19・2)の16位でラウンドを終えたあと、巨人にFA移籍した丸佳浩外野手(29)について初めて言及。「みんなで分散して大きな穴を埋めていく」と、自身がチームのまとめ役になることを誓った。
青く澄み渡る空の下で仲間と「ご褒美」の楽しい時間を過ごしたあと、菊池涼が、巨人にFA移籍した盟友・丸への思いを語った。
「決断を尊重する。巨人の丸というより、僕らの丸。どこでプレーをしても僕と丸でキクマル。(野村)謙二郎さんの時代からやってきている。戦うときは友達とか、おちゃらけはない」
同学年の菊池涼(1990年3月生まれ)と丸(1989年生まれ)は野村謙二郎監督時代の2013年にレギュラーに定着し、キクマルコンビとしてブレーク。中心メンバーとして2人でチームをけん引し、球団初の3連覇に結びつけた。コンビは解消となるが、来季は良きライバルとしてセ・リーグを盛り上げるつもりだ。
このオフは、丸の移籍に加えて「お兄ちゃん」として慕っている新井も引退した。来季30歳シーズンを迎える菊池涼は「僕一人ではどうにもならないし、そんな技量はない」としながらも、「来年からは、頼れない。(田中)広輔、僕、(鈴木)誠也、まっちゃん(松山)、みんなで分散して、新井さんと丸の大きい穴を埋めていけば何とかなる」と自覚をにじませた。
菊池涼自身も順調にいけば来季中に国内FA権を取得するが、「僕も来年。(田中)広輔も再来年。変なタイミングなのか、いいタイミングかわからないけど、みんなが通る道」と話すにとどめた。
打って守って走れる球界最強二塁手がムードメーカーからリーダーに変身して、赤ヘルをリーグ4連覇へ導く。 (柏村翔)
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