日本ハムがオリックスに自由契約を申し入れたオリックス・金子千尋投手(35)の獲得に乗り出すことが30日、分かった。2日に自由契約選手として公示される右腕について、球団幹部は「自由契約が公示されたら、注視していく」と明かした。
金子はオリックスから年俸6億円から野球協約が定める減額制限(1億円超は40%)を超える5億円減の年俸1億円を提示され、28日に自由契約を申し入れた。今季は4勝(7敗)に終わったが、2014年には沢村賞に輝き、プロ14年で通算120勝の実績を日本ハムは高く評価している。
チーム事情にも合致する。エースの大谷が米大リーグ、エンゼルスに移籍した今季は、夏場まで優勝争いを演じながらも、終盤に失速して3位。16年以来のリーグ優勝に向けて、先発投手陣の強化は必須だ。
今季2桁勝利を達成したのは11勝を挙げた上沢とマルティネスの2投手のみ。マルティネスとは残留交渉が長期化しており、30日が提出期限の保留選手名簿から外れるなど去就は不透明となっている。
金子はこの日、保留選手名簿から外れた。オリックスは自由契約後の残留を容認し、楽天も獲得に興味を示しているが、日本ハムも獲得に向けて、本腰を入れて動き出す。
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