西は阪神入りを決断。住み慣れた関西でプレーできるのは大きかった 西は阪神! オリックスから国内フリーエージェント(FA)宣言した西勇輝投手(28)が阪神入りを決断したことが27日、分かった。関係者が明らかにした。今週中に阪神入りを伝えるとみられる。ソフトバンクは4年総額15億円以上の大型契約を提示し、虎は資金面で劣勢だったが、決め手は生活環境。阪神の「関西に残ってほしい」というラブコールが実った。
通算74勝右腕が虎入りを決断した。複数の関係者によるとFA権を行使した西は、古巣のオリックス、ソフトバンク、DeNA、阪神との交渉を終え、結論を出した。その答えは虎。矢野阪神がどうしてもほしかった先発ローテ右腕が、タテジマに袖を通す。
1年間、先発ローテを守る計算ができる上に、まだ28歳と若く、伸びしろも見込める。そんな右腕の市場価値は上昇していた。関係者によると、豊富な資金力を誇るソフトバンクは4年15億円を大きく超える大型契約を提示したという。阪神は同じ契約年数の4年を提示した。総額では遠く及ばなかったが恋人のハートを射止めた。
決め手となったのは球団がぶつけた「関西に残ってほしい」という口説き文句だった。三重・菰野高から2009年ドラフト3位でオリックスに入団。10年間過ごし、家庭も持ったプロ初任地には、強い思い入れがあった。各球団から高い評価をもらったが、生活環境を変えずにプレーできることがポイントになった。
阪神は16日に谷本球団副社長兼本部長が大阪市内で初交渉。「関西に残ってほしい」と直球をぶつけた。高評価していることを伝え「好青年。野球観が同じ。金額でガツガツという感じでは全くなかった」と好印象を語った。