すでにソフトバンク、DeNA、16日には阪神と初交渉を終えたが、まだ決断には至っていない。「長くなると思う。自分のタイミングで決めたいと思いますので、それが年内になるのか、まだ考えていなくて」と越年すら示唆。家族とも相談しながら熟考を重ねるが、改めて自分への殺し文句を明かした。
「それはまあ、前も言いましたけど『誠意』だと思います。僕をどれだけ必要としてくれているのか、という言葉をやっぱり一番にもらいたいので。その言葉をもらえれば、心は動くのかな、というふうに思います」
これまでのFA史をひもとけば「誠意=条件」はある意味、常識。マネーゲームを制した球団が勝つ図式が目立つ。今回の争奪戦でも、4年総額15億円を超える大型契約を提示したとみられるソフトバンクが一般的には有利に映るが…。渦中の右腕の焦点はそこではない。金額ではない。だからこそ、20日以降に宣言残留を認めるオリックスを含め、各球団と2度目の交渉に臨む。
「今から(交渉が)2巡目するので。しっかり(話したい)」
誠意を肌で感じたいからこそ、代理人には一任せず、自らもう一度「(交渉の席に)着く予定ですね。行って聞いて、損はない」という。
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