森田の力強いスイング。元賞金女王が苦渋の決断を下した 女子ゴルフの2013年賞金女王、森田理香子(28)=リコー=が今季限りで第一線から退くことが30日、分かった。現在賞金ランキング130位の森田は、今日31日に始まるセカンドQT(第2次予選会)を欠場。来季の出場資格を得る機会を自ら断ち、師匠の岡本綾子(67)には「休養」することを事前に報告。事実上の現役引退となった。
ツアー通算7勝で元賞金女王の森田が事実上の現役引退を決意した。師匠の岡本綾子に第一線から退くことを手紙で報告していることが分かった。成績不振が主な理由とみられる。
岡本はサンケイスポーツの取材に対し、「会えばいろいろ言ってしまうので、手紙にしてと私が言った。『しばらく休みます』ということだった。彼女の人生だから彼女が決めたようにすればいい。まだ若いし、5年でも6年でも休めばいい。私は去る者は追わず、来る者は拒まずです」と話した。
森田は現在賞金ランク130位で来季のシードが得られる同ランク50位以内からは圏外。今季の残り試合に出場予定はなく、来季の出場優先順位を決めるQT(予選会)も欠場した。31日に始まるセカンドQTにエントリーしていたが、30日に体調不良を理由に欠場届を提出した。
LPGA(日本女子プロゴルフ協会)のツアー規定で、ツアー通算5勝以上の選手はTP(トーナメントプレーヤー)特別登録者として年間8試合を上限に主催者推薦でツアーに出場できる。だが、関係者によると、周囲にも「来年は休む」と話しており、資格を行使する意思はないとみられる。
また所属先のリコー、スポンサー契約を結ぶサントリー、用具契約を結ぶ横浜ゴムの契約はいずれも今年が最終年。契約上も問題はない。森田はマネジメント会社を通じて「いつも応援をいただいているファンの皆さま、ご契約をいただいているスポンサー各社の皆さまには大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。今後は体調管理も含めて再起に向けて取り組んでまいります」とのコメントを出したが、休養=引退となる可能性が高い。
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