阪神は19日、西宮市内の球団事務所で拡大編成会議を開催し、矢野燿大新監督(49)も加わって、今オフの補強方針を確認した。ウィリン・ロサリオ内野手(29)に代わる長距離砲の助っ人探しを本格化させることを決定。メジャー通算30本塁打を誇るエンゼルスのジェフリー・マルテ内野手(27)ら候補を絞り込んでいく。
来季を早くも勝負の年と位置づけた矢野新監督をサポートすべく、球団事務所の一室に幹部たちが集結した。指揮官も午後0時半頃、スーツ姿で到着。就任後初めてとなる拡大編成会議で膝をつき合わせ、進むべき方向性を確認した。25日に迫るドラフト戦略、そして、外国人補強。17年ぶり最下位からの巻き返しへ、ついに動き出した。
「どこまで、しゃべっていいんやろ…(笑)。やったこと、いっていいん? ドラフトとか外国人も…。(新外国人候補の映像も)みた。(会議全体として)長い時間、かけて。3時間ぐらいやったな、ずっとな…」
午後1時からの拡大編成会議を終えた矢野監督は柔らかい笑みを交えながら濃密の3時間を振り返った。今季、メジャー通算71発を誇るロサリオを年俸3億4000万円で獲得しながらも、わずか8本塁打止まり。退団が決定的となっている中、球団関係者は代役候補のアウトラインとして「新外国人野手のポイントは長打力だ」と明かした。
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