船中最大1・1キロのきれいなマダイを釣った滝沢沙織。美女とマダイはよく似合います=外房・大原沖
ギャラリーページで見る 芸能界の釣り人を紹介する「私も釣~リスト」に、モデル出身のスレンダー美女が登場です。女優、滝沢沙織(37)は、マダイ釣りに夢中。本格化した秋のマダイシーズンに、心ウキウキです。連日のように2桁釣果に沸いている千葉県いすみ市・大原港『つる丸』の午後船へ。連ドラ23作連続出演記録を打ち立てたクイーンが、魚のキングを狙った。
マイロッドを携えて、笑顔でやってきた。ドラマで見るクールなイメージとは違って、出船前からうれしそう。船に乗り込むや、岩瀬正尚船長にアドバイスを求め、自身のケースから45グラムのオレンジ系のタイラバをチョイスした。「きれいだから集めてしまいますね」と白い歯をこぼした。
女優に加え、野菜栽培など趣味の分野でも活躍する滝沢。釣りはたまにサビキなど楽しむ程度だったが、昨年5月に旅番組のロケで玄界灘へ行き、タイラバに挑戦。マダイにクロダイ、イナダなどを釣ったのが楽しくてハマったという。
行動範囲が広がり、関東をはじめ沖縄、広島、鹿児島などへ足を伸ばし月1、2回船釣り。アジやタチウオ、イカなどいろいろ狙うが、きっかけとなったタイラバが好きで道具も揃えた。「基本的に食べておいしいものが好き。マダイは刺し身、煮付け、鯛飯など何でも好き」。まさにタイラバー?!
この日のポイントは大原沖の水深15~20メートル。タイラバを着底させると、根掛かり防止と魚のスイッチを入れるため数回高速巻き。スローに一定速で巻いて底から10メートル近く探った。潮が流れず、エビ餌のひとつテンヤにポツポツと反応する程度。タイラバへの反応は今イチだが、「釣れなくても、リールを巻く作業が好き。リフレッシュできます。もちろん掛かれば上げるまでのやりとりは好きですよ」と笑った。
無心に巻いていた開始2時間半後、竿が弧を描いた。自ら「タイです」と、引きから本命を宣言。赤い魚体が浮かび、船長の玉網へ収まった。「やりましたー。底から5回巻いたときに最初のアタリが来て、数回巻いたらグイグイ引きました。一瞬糸が緩んでドキドキしたけど、釣れて良かった」。周りが釣れていない時間帯に、船中最大の1・1キロを仕留めてボルテージが上がった。
「青物の強い引きも好き」と言いながら、ファイトを堪能して約45センチのイナダを手中に。釣り初挑戦のマネジャー、植田恵美さんにイナダがヒットすると、一緒になって喜んだ。夕まずめにようやく潮が流れ、小ダイを追加して納竿した。
女優としてデキる女の役が多く、エビ餌優勢の中、ブレずにタイラバにこだわって結果を出すところは役柄そのまま。船長から最近7キロ超の大ダイが上がったと聞かされるや、「すごく大物を釣りたい」と目を輝かせた。クールビューティーは、タイラバにお熱だ。 (松原輝明)
★船長の見通し
「潮が流れず、条件的にタイラバで釣りにくいときだったが、滝沢さんはさすが持ってますね。トップは小型主体ながらテンヤを使って10尾。早い段階から流れていたら、もう少し数も伸びたでしょう。釣果は例年通りでトップ2桁で推移し、ときどき大ダイが交じっています。1キロ以下が多いですが、数は一番出ますね。この状況は年内続くでしょう。年明けは、イワシを追いかけてくる大ダイが狙えます」