監督就任要請を受諾した阪神・矢野2軍監督について話す、揚塩球団社長=阪神球団事務所(撮影・林俊志)
矢野新監督の受諾に、阪神・揚塩健治球団社長(57)は15日、球団事務所で「阪神のため、ファンのために受諾してもらった英断に感謝。ほっとしているのが正直なところ。金本路線を引き継げるのは矢野監督」と力を込めた。
「(今季の2軍は)勝っていく試合の中で勝負勘であったりハートであったり。そういうところが選手も成長できる。ファームでも勝つことにこだわることで、選手が育つ。矢野さんも(自分と)全く同じです」
育成と勝利の二兎を追う難題に挑んだ金本前監督は、17年ぶりの最下位に沈んだ。育成に力を注ぐ方針は継承するが、勝つためには、それだけでは厳しい。最大5年の大型契約を提示したとみられるが、補強についても「はい、もちろん、これから」と全面協力する姿勢をみせた。
このオフ、FA補強は見送る方針だったが、方針転換を示唆。野手では西武・浅村、広島・丸、日本ハム・中田、投手ではオリックス・西らがFA権を取得しているが、調査を本格化し、補強に動く可能性が出てきた。