バレーボール・女子世界選手権第3日(1日、横浜アリーナほか)1次リーグA組で世界ランキング6位の日本は、同26位のメキシコをストレートで下し、2勝1敗とした。メキシコは1勝2敗。先発を前戦から大きく替えて臨み、長岡望悠(27)=久光製薬=らが強いサーブと速い攻撃で圧倒。日本は2日は休養日。3日には世界18位のカメルーンと対戦する。
国内で576日ぶりの先発。長岡は水を得た魚のように躍動した。
「セッターとコミュニケーションを取り、いいリズムをつかんでいけた」
開始直後にブロックで最初の得点を挙げると、セッターとのコンビも徐々に合っていく。終盤には強烈なバックアタックで大歓声を誘った。
16年リオ五輪に出場したサウスポー。昨年3月、Vリーグの試合中に左膝の靱帯(じんたい)を断裂し、手術。リハビリとトレーニングに汗してきた。今年4月に代表に招集されたが、初めて試合に出たのは7月の米遠征だった。
久々に日本のファンの前に立ち、「大歓声に包まれたときや国歌を歌うときに『帰ってきたな』と感じる。(復帰は)自分だけの力ではない」と感謝する。この日の計14得点は両チーム最多だが満足はしない。「次から次に乗り越えたいものが出てくる」と常に上を向く。 (只木信昭)
「オランダ戦は悔しい負け方をした。気持ちを切り替えて、勝てたことが良かった。結果にこだわってしっかり戦い抜きたい」
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