緊張した表情で謝罪を口にした吉澤被告=東京・神宮前(撮影・三尾郁恵) 酒気帯び運転してひき逃げし、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反の罪で起訴された元モーニング娘。のタレント、吉澤ひとみ被告(33)が27日、保釈保証金300万円を納付し、勾留先の警視庁原宿署から保釈された。午後5時半頃、報道陣の前に姿を現し「この度は誠に申し訳ありません」と深々と頭を下げて謝罪。保釈後は、病院に向かってメディカルチェックを受けた。厳しい処分は免れられない見通しだ。
国民的アイドルの面影はなかった。午後5時半過ぎ。逮捕以来21日ぶりに姿を見せた吉澤被告は白シャツに黒のスカート姿。こわばった表情で、集まった報道陣約200人の前まで歩み寄り、8秒間深々と頭を下げた。
薄化粧した吉澤被告は少し頬がこけた印象。何度も瞬きしながら10秒の沈黙後、意を決したように「この度は誠に申し訳ありません。深くおわび申し上げます」と謝罪。再び8秒間頭を下げ、黒のワゴン車に乗り込み原宿署を後にした。
保釈の瞬間を収めようと集まったカメラは30台。やじ馬も約30人押し寄せた。規制するため警官20人が出動して、厳戒ムード。上空にはテレビ局のヘリが飛び、各社が用意したバイクが吉澤被告の車を追いかけた。所属事務所は同被告について「メディカルチェックのため病院に向かいました」と説明した。
吉澤被告は今月6日午前7時頃、東京・中野区で酒気帯びの状態で車を運転し、赤信号を無視して交差点に進入。男女2人にけがを負わせ、逃走したとして逮捕された。
呼気検査では、基準値約4倍に当たる0・58ミリグラムのアルコールが検出。事故の目撃者の制止を無視して逃走したことや、事故直前に法定速度を20キロ以上超える時速86キロで走行していたことも判明していた。
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