決死の表情で投げ込む佐々木。プロの評価はさらに高まった (撮影・井上幸治) 秋季高校野球岩手大会(16日、森山)岩手大会1回戦で、大船渡が盛岡三に5-0で勝利。佐々木朗希投手(2年)が6安打完封勝利を挙げた。11三振を奪い、一回には自己最速を3キロ更新する157キロをマーク。視察したNPB7球団、MLB2球団のスカウトをうならせた。
電光掲示板に「157キロ」の表示。一回、二死満塁で6番・岩渕を二ゴロに封じた佐々木の5球目に、ほぼ満員にふくれあがった球場全体からどよめきがあがった。
「比較的調子がよかった。歓声があがって(自己記録の154キロを)更新したなと。まずは160キロをオーバーしたい」
県大会初戦。序盤は慎重になって制球に苦しんだが、1メートル89の長身から繰り出す直球はコンスタントに150キロ台を記録した。九回にも大台を連発し「抜いて投げても球速が出た。しっかりリリースできた」。スライダーやフォークボールの変化球でも相手を翻弄。三、七、九回のピンチでは「狙った」とゴロで併殺打に仕留める投球術も見せ、6安打完封した。
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