(セ・リーグ、中日6-5広島、23回戦、中日12勝11敗、8日、ナゴヤD)打席に立つたび、ひときわ大きな声援が起こった。広島・新井が5日の今季限りでの引退発表後、初めて先発出場。同日から始まった連敗は4に伸びたが、チーム最年長41歳は必死な姿で、ナインを鼓舞した。
「(歓声は)もちろん届いている。ありがたいですね。全力プレーは当たり前のことなんだけどね」
二回に藤嶋の直球を中前に弾き返し、引退発表後初安打。五回一死満塁では一時勝ち越しの右犠飛を放ち、史上17人目の通算1300打点をマークした。残り21試合、16位の小久保裕紀(ソフトバンクなど)の1304打点も射程圏だ。
さらに空振り三振した八回は、捕手がボールを逸らす間に全力疾走し、振り逃げで出塁。一塁守備でも五回無死一塁で大島の鋭いゴロに飛びついてアウトにした。
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