U18アジア選手権(7日、台湾3-1日本、サンマリン宮崎)アジア王者の夢がついえた。打線は、わずか2安打。台湾先発のワン・イェンチェンに屈辱の102球完投を許し、藤原(大阪桐蔭)の表情には無念さがにじんだ。
「去年(U18W杯)が3位で、今年も決勝にいけないのは悔しい。自分の力不足です」
得点力不足解消へ、1次リーグ全3戦でマルチ安打の藤原が今大会初めて1番を任されたが…。芯にさえ当てさせてもらえず4打数無安打。九回は先頭で打席に立つも、三邪飛。2年生の昨年から日の丸をつける男は「自分と(2番の)小園が出ないと点にならない。そこが敗因」と責任を一身に背負った。
「(残り2試合は)自分たちの勝ち負けだけではない。勝たないと後輩たちも苦しくなる。どんな形でも勝ちたい」
阪神がドラフト1位の最有力候補に挙げるなどプロ注目のスラッガーは、3位までに与えられる来年のU18W杯の出場権を得るべく、後輩のためにタスキをつなぐ。 (須藤佳裕)
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