中堅スタメンはほぼ毎日、日替わり。そんな中で懸命な中堅が、また輝き出した。8月26日の巨人戦(東京ドーム)では八回5点ビハインド逆転につながる、貴重な2点打。だが、舞台裏にはこんなことがあった。
同点とした直後の三回の守備で、中堅前へ飛んできたライナーにダイブし後逸…。トレード加入後初登板だった飯田の、足を引っ張る形になり「ごめん」とベンチで謝った。飯田が「何言ってるんスか!? 気にしないでください! 絶対にこの後イイ場面で回ってきますから、そこで打ってください!」とハッパをかけてくれた。「わかった! いってくる!」と誓い、本当に打った。飯田の負けも消えた。いいことも悪いことも、起きるのが野球。チームのため歯を食いしばる強さが、この中堅にはある。
「満足するんじゃなくて、あしたからも結果を出せるように。やっていきたいです」
甲子園では3カ月ぶりの連勝で、5カードぶり勝ち越し。あすからは敵地で広島戦だ。甲子園で、ベテランも若手も、俊介も打ちまくった。今の虎なら、何かを起こせる。 (長友孝輔)
◎…甲子園での連勝は6月7日のオリックス戦、9日のロッテ戦で2連勝して以来
◎…甲子園での2桁得点は今季初で、昨年7月27日のDeNA戦(○10-3)以来。12得点となれば、昨年5月6日の広島戦(○12-9)以来
◎…俊介の5打点は自身初で、昨年5月30日ロッテ戦(ZOZOマリン)での4打点がこれまでの最多。猛打賞も今季初だった
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