今年4月30日の館山。この日以来の1軍マウンドが近づいた セ・リーグ2位のヤクルトは20日、一部の先発投手が神宮外苑で練習を行った。この日から館山昌平投手(37)が1軍に合流。21日からの首位・広島との3連戦(マツダ)の2戦目に先発予定で、4月30日の巨人戦(東京ドーム)以来の1軍登板となる。2016年7月22日以来、白星から遠ざかっている右腕が、チームのためにも復活を目指す。
経験豊富なベテランが、1軍に帰ってきた。21日から首位・広島と敵地で3連戦。22日の2戦目に先発予定の館山は、キャッチボールなどで調整した。
「4月はチャンスをものにできなかった。チームとして6枚目の投手が勝てれば乗っていけると思う。この試合にかける思いは強いです」
昨年10月に右肩と右肘のクリーニング手術を受けたものの、今季は開幕ローテーション入り。しかし、3試合で0勝3敗と結果を残せずに2軍調整が続いていた。それでも5月以降はファームで11試合に登板。経験も買われ、1軍再昇格の切符をつかんだ。1軍での白星は2016年7月22日以来遠ざかっているが、石井投手コーチは「2軍で力強いボールを投げている。彼も1軍での登板に飢えているはず。連戦も続いているし、ベテランの経験がチームにいい風を吹き込んでくれると思う」と期待した。
鬼門打破にも期待がかかる。広島戦は今季4勝11敗と大きく負け越し、マツダスタジアムでは0勝5敗と1つも勝利がない。だが館山は「リハビリをすべて終えて、登板へのルーティンも確立した。挑戦する気持ちは変わらない」と自信を示した。
コンディション不良で欠場が続いていた川端も、この3連戦中に復帰する可能性が高まっている。直接対決を制し、鯉の尾びれをつかむ。 (横山尚杜)