3回、適時三塁打を放ちガッツポーズの星稜・河井=甲子園球場(撮影・門井聡) 第100回全国高校野球選手権大会第1日第1試合(藤蔭4-9星稜、5日、甲子園)史上最多の56代表校が参加して開幕。開幕戦で星稜(石川)が藤蔭(大分)を9-4で下した。投打に力がある星稜は序盤から着実に加点し、11安打9得点。先発の奥川は8回111球を投げ、8安打4失点だった。28年ぶり2度目の出場となった藤蔭は終盤に追い上げたが及ばなかった。開会式後の始球式には星稜出身で、プロ野球巨人や米大リーグのヤンキースで活躍した松井秀喜氏(44)=ヤンキース・ゼネラルマネジャー付特別アドバイザー=が登場し、力強いワンバウンド投球を披露。その後は母校の勝利をスタンドで見届けた。
一回、藤蔭は3者凡退。その裏、星稜は先頭の東海林の中前打と2四球で無死満塁とすると、4番・南保の遊ゴロ併殺の間に三走が生還し、1点を先制した。
二回、藤蔭は5番・堀田の左前打と二盗で一死二塁とすると、続く武井がしぶとく右前に同点適時打を放った。
三回、星稜は一死二塁から2番・河井が右中間に勝ち越しとなる適時三塁打を放つと、続く内山も右翼線に適時二塁打を放った。2点差とされた藤蔭は2番手で市川をマウンドに上げたが、その後、星稜は二死二塁から南保が右前適時打を放ち、4-1とした。
四回、星稜は無死一塁から7番・鯰田が左翼に適時三塁打。続く山瀬も左犠飛を放ち、6-1とリードを広げた。
六回、星稜は無死二塁から鯰田がこの日3安打目となる右前適時打。その後、一死二、三塁とすると、東海林が中犠飛。河井も中前適時打で続き、9-1とした。
七回、藤蔭が反撃。一死一、三塁から7番・朝倉が右前適時打を放った。続く代打・花岡の一ゴロの間にも1点を挙げ、3-9と追い上げた。
八回、藤蔭は二死二塁から4番・奥園が中前適時打を放ち、4-9とした。
九回、星稜は奥川に代え、2番手で寺西を投入。寺西は3人で締め、星稜が初戦を突破した。
「100回の記念大会、しかも松井先輩が始球式をされるということで、この上ない舞台でゲームができたことを幸せに感じております。松井さんからもエネルギーもらって、パワーもらって、ゲームを戦うことができました」
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