1月に現役を引退したサッカー元日本代表FW平山相太さん(33)が8日、TBS系「消えた天才 一流アスリートが勝てなかった人大追跡」(後7・0)に出演。オランダのクラブを1年でクビになった理由や、日本代表MF本田圭佑(32)とのエピソードを告白した。
平山さんは、ワールドカップ(W杯)ロシア大会で活躍した本田、DF長友佑都(31)、FW岡崎慎司(32)と同世代だが、全国高校選手権で歴代最多ゴールを記録するなど、かつては3人をも上回る天才と呼ばれていた。
同番組は、指導者を目指して仙台大に在学している現在の平山さんを直撃。オランダ1部リーグのクラブを1年でクビになったことについて「監督が代わって『いらない』みたいな感じで(言われて)」と告白。オランダ人の新監督に「細かい戦術とかあるから、オランダ語を覚えろと言われて…。無理でした」と理由を説明した。
また将来の日本代表を背負うと期待されていた平山さんだったが、代表として出場した試合はわずか4試合。活躍できなかった理由について「強い気持ち。それが自分には足りなかった」と語った。それを感じたのが、当時19歳で参加していたユース世代の日本代表合宿。平山さんが軽々とゴールを決めると、誰もが絶賛してきたというが、同じ合宿に参加していた本田だけは「いや、違うでしょ。今の俺のパスでゴールきまったようなもん。平山君、今までこんないいパスもらったことないでしょ」と話しかけてきたという。
同世代のスーパースターだった平山さんに対し、本田は1歳年下の無名選手。それでもひるまずに自分のすごさを猛アピールしてくる本田に、自分にはない「強い気持ち」「強烈な自信」を持っていると気付いたという。
さらに平山退団から3年後、同じくオランダに渡った本田は入団会見で、平山さんが覚えられなかったオランダ語を完璧に披露。世界と戦う準備ができていた本田を見て「自分はオランダに行く事しか考えていなかった。彼(本田)はその3歩先まで考えていたのかな」と自身との違いを語った。
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