全米オープン選手権最終日(17日=日本時間18日未明、米ニューヨーク州サウサンプトン、シネコックヒルズGC=7445ヤード、パー70)フィル・ミケルソン(48)=米国=が前日の第3日、13番グリーンでパッティングしてまだ動いている球を打ち返す反則を犯した。規則上は2罰打で、故意だったと認めた。
ミケルソンのプレーは打ちすぎたからペナルティーを払えばいいやという、明らかにゴルフのルールを無視した行為だ。
たとえば、いったん傾斜に止まったボールが風で動きそうになる前にマークすることはある。これはルール違反ではないし、実際に時々見かける。だがミケルソンの場合はここまでやるか、というほど明らかな故意。練習ラウンドと同じようにやってしまった。
超エリートで育った名選手。米国では「やっちゃったね、ミケルソン」と思われることもしばしばある選手だが、ゴルフで何百億円と稼いできて普通の選手とは違う。その責任は重い。失格どころではなく、もっと重いペナルティーが科せられてもおかしくはない。 (プロゴルファー)
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