第86回ルマン24時間決勝(17日、ルマン・サルテ・サーキット=1周13・626キロ)伝統の自動車耐久レースが行われ、最高峰のLMP1クラスの予選でポールポジション(PP)を獲得したトヨタは、F1シリーズで総合王者に輝いたフェルナンド・アロンソ(36)=スペイン、中嶋一貴(33)らの8号車が388周で初優勝を飾り、日本メーカーとして1991年のマツダ以来、2度目の頂点に立った。
公道部分と常設サーキットを組み合わせた1周約13・6キロの特設コースを、ドライバーが交代しながら24時間走り周回数を競う耐久レースで日本のチームが日本車、日本人ドライバーを含む態勢で勝つことは初の快挙。小林可夢偉(31)らの7号車が2周遅れの2位に入り、ワンツーフィニッシュを果たした。
1995年に英国を拠点とするマクラーレンから出場した関谷正徳が、日本人トライバーとして初優勝。2004年には郷和道監督が率いたチーム郷でドライバーに荒聖治を起用して制した。ただこのときのマシンはドイツのアウディでこれまで日本チーム、日本車、日本人ドライバーでの戴冠はなかった。
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