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【ヒューマン】美村里江、最後のミムラ 名前変わっても変わらぬ役者魂

インタビュー中、終始穏やかな笑みを浮かべていた美村。人間として役者として成熟したこれからが楽しみだ=東京・渋谷区
インタビュー中、終始穏やかな笑みを浮かべていた美村。人間として役者として成熟したこれからが楽しみだ=東京・渋谷区
インタビュー中、終始穏やかな笑みを浮かべていた美村。人間として役者として成熟したこれからが楽しみだ=東京・渋谷区
インタビュー中、終始穏やかな笑みを浮かべていた美村。人間として役者として成熟したこれからが楽しみだ=東京・渋谷区
インタビュー中、終始穏やかな笑みを浮かべていた美村。人間として役者として成熟したこれからが楽しみだ=東京・渋谷区
インタビュー中、終始穏やかな笑みを浮かべていた美村。人間として役者として成熟したこれからが楽しみだ=東京・渋谷区
「家族熱」で共演する俳優の溝端淳平と。濃密な2人芝居になりそうだ
舞台「家族熱」に出演する美村
インタビュー中、終始穏やかな笑みを浮かべていた美村。人間として役者として成熟したこれからが楽しみだ=東京・渋谷区
インタビュー中、終始穏やかな笑みを浮かべていた美村。人間として役者として成熟したこれからが楽しみだ=東京・渋谷区
インタビュー中、終始穏やかな笑みを浮かべていた美村。人間として役者として成熟したこれからが楽しみだ=東京・渋谷区
インタビュー中、終始穏やかな笑みを浮かべていた美村。人間として役者として成熟したこれからが楽しみだ=東京・渋谷区
インタビュー中、終始穏やかな笑みを浮かべていた美村。人間として役者として成熟したこれからが楽しみだ=東京・渋谷区
インタビュー中、終始穏やかな笑みを浮かべていた美村。人間として役者として成熟したこれからが楽しみだ=東京・渋谷区

 デビュー15周年を迎えた女優、美村里江(33)が改名前の「ミムラ」として最後の作品に臨む。節目となるのは、29日開幕の舞台「家族熱」(東京・西池袋の東京芸術劇場、6月5日まで)だ。特徴ある芸名で鮮烈なデビューを飾ったが、それが悩みとなり2年間の休養を経験した。今は「女優は天職」と言い切る。ミムラから美村里江へ-心境の変化を聞いた。(ペン・青森正宣、カメラ・高橋朋彦)


 「この仕事が好きなんですよ」。女優業について熱っぽく語る美村の顔は、少女のようにキラキラして実に楽しそうだった。

 芸能界入りして15周年の今年3月。愛着ある「ミムラ」の芸名を変えた。ミムラの音を残し、本名の里江をつけた「美村里江」に改名。大久保利通(瑛太、35)の妻、満寿(ます)役で出演しているNHK大河ドラマ「西郷どん」(日曜後8・0)の撮影を通し、日本名の大切さを感じたことなどが理由だった。

 しかし、今月29日から上演される俳優、溝端淳平(28)との2人芝居「家族熱」はオファーのタイミングなどの問題で、ミムラ名で参加。デビューから親しんできた名前で臨む最後の作品になる。

 「狙ったわけではないけれど、15周年でもあり、しかも大好きな向田作品で最後を飾れるなんてこれ以上ないエンディング。ラッキーです」

 「家族熱」は敬愛する脚本家で作家、向田邦子さんが手掛けた同名連ドラ(1978年、TBS系)が原作。連ドラの3年後が舞台で、3年ぶりに再会する年の近い義理の母(ミムラ)と息子(溝端)の揺れる心情が描かれる。


 演技力を試される2人芝居だが、美村は「楽しいが99、怖いが1」とまるで遠足前日の子供のよう。「舞台は全身で表現できる。お客さんの反応を材料として使いながら演じられるのは、ぜいたく」と充実した表情を浮かべるが、最初から女優になりたかったわけではない。

 高校時代にカットモデルのアルバイトをしたことがきっかけで現芸能事務所入り。当初はテレビに出ない約束だったが、卒業後の進路に迷う中、CMの仕事が決まり、演技レッスンへ通うことになった。

 「へえ、こんな風にお芝居ってやるんだあと、ただ楽しんでいた」とはからずも芝居の虜に。その後、2003年にフジテレビ系月9ドラマ「ビギナー」のオーディションを受け、見事1万人の中から主役を射止めた。

 ムーミンのキャラクター、ミムラ姉さんにちなんでつけた「ミムラ」という珍しい芸名も手伝い、04年のフジテレビ系ドラマ「めだか」や05年の映画「着信アリ2」など続けざまに主演を張った。女優として順調過ぎるスタートを切ったが、それゆえにジレンマが襲った。「下積みも実力もないへたくそな役者が主役をやっていいのかと。申し訳なさ過ぎて、どんどん苦しくなっていった。でも、かたや芝居はどんどん好きになる。反比例していた」と振り返る。


 悩んだ末、「この気持ちだと迷惑をかける」と事務所の社長に辞めたいと申し出ると、「芝居は好きなんでしょ? じゃ、やめる必要はない。ちょっと休んでやりたくなったら戻ってくればいい」と温かい言葉をもらい、06年から2年間の休養の道を選択した。

 休養中は読書や一人旅を経験し、映画や舞台を観客の視点で見た。「お客さんが喜んでいる姿を見て、こんなにいい仕事はないなと。憧れのような気持ちがもう1回湧いてきた」と芝居の魅力を再認識。08年の日本テレビ系ドラマ「斉藤さん」で芸能活動を再開した。

 肝を据えて芝居に向き合い、NHK大河「江~姫たちの戦国~」など話題作に次々と出演。演技派といわれるひとりになった。

 「役者は天職だと思う。みんなの疲れを癒やしたり、うっぷんを晴らせたりできるのはすばらしい仕事。何でもないシーンなのに、胸が熱くなるようなお芝居をする俳優さんになりたい」

 「ミムラ」から名前は変わった。だが、目指す道が変わることはもうない。


★夫の言葉に感謝

 美村は13年に一般男性と再婚。11年の東日本大震災後、夫に「エンターテインメントの仕事って、こういうときに役に立たない」ともらすと、「暗い気持ちが続いているときに、ドラマを見て元気になる人がいる。それができるのはすごいことだから、自分の仕事に誇りを持ちな」と言われたという。夫の言葉で女優の意義を改めて確認でき、「すごくうれしかった」と感謝していた。

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