歌手、西城秀樹さん(享年63)の訃報が流れた17日、芸能界は悲しみに暮れた。1974年に放送され人気を博したTBS系ドラマ「寺内貫太郎一家」で秀樹さんと共演した作曲家の小林亜星(85)は書面でコメントを寄せ、「歌い手として素晴らしい人だった事は勿論ですが、彼はミュージシャンとしても特別な凄みを持ったトップアーティストだったと思います」と賛辞を送った。
亜星は秀樹さん演じる長男、周平の父で主人公の貫太郎役。激しい親子げんかのシーンは有名で、秀樹さんは本当に右腕を複雑骨折し、ギプス姿で出演したこともあった。「こんな素晴らしい人が先に亡くなって、僕みたいな奴が長生きしてるなんて全く世の中どうかしてる」と文面に悔しさをにじませた。
また、寺内家のお手伝いさん、相馬ミヨコ役の浅田美代子(62)もファクスで「早すぎる…まさかこんなに早く逝ってしまうなんて。たくさんの思い出の中のあなたは、いつもいつも優しさに溢れていました。幼い子供達を残し、どれだけ無念だったことでしょう。あなたの最期まで頑張っていた姿を決して忘れません」と若き日をともにした仲間の急逝をしのんだ。