痛みは軽減し、日常生活に問題ないまで回復。だが、完全回復には至らなかった。昨年、今秋放送されるドラマのオファーを受け、出演を目標にしてきたが、求められている体を張った坂口憲二像は表現できないと、今年1月末に退社を申し入れた。
坂口は今後について「しばらくは治療に専念して、しっかり体調を戻してから、自分のできることをやっていきたいと思っています。それが表現の世界なのか、また全く違った世界なのかは、今現在はわかりません」と説明。フジテレビ系「医龍」シリーズなど人気作を持つ坂口。俳優復帰の可能性も残しながら、まずは体調の回復を目指す。
★識者の見解
東京・新宿の高野ビルクリニックの冨名腰文人院長(67)は、坂口の特発性大腿骨頭壊死症について「歩行するだけで、ものすごく痛かったはず」と推測。人工関節の置換ではなく、壊死した骨頭を切除する手術を選択したとみられ、「手術してから正常な骨が再生されるには2、3年はかかる。復帰の可能性は十分ありますが、機能回復には時間がかかるでしょう」と見解を示した。
★特発性大腿骨頭壊死症
厚労省が指定する特定疾患。大腿骨頭の一部が血流の低下により壊死する病気。歩行時などに壊死部分が潰れることで、痛みを伴う。進行すると安静時においても持続的な痛みが生じる。日本における1年間の新規発生数は2〜3000人。ステロイド剤の服用やアルコールの多飲が要因のひとつとして考えられている。ケツメイシのRYOJI(43)も同症を発症している。
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