DeNAのラミレス監督が25日、今季の「七回の男」に井納を指名した。西武とのオープン戦(横浜)前に本人に伝えたという。
「今年は勝ちパターン(の中継ぎ)でいくと伝えました。勝利に貢献してほしい」
井納は入団初年度の2013年から先発として活躍し、過去5年で4度、規定投球回に到達。16年には開幕投手も経験している。シーズンを通してローテーションを守れる貴重なタフネスだが、ラミレス監督は「ここ数年は勝ち星より負け数が上回っている。先発より、リリーフとして1イニングをしっかり投げてもらう」と説明。15年から3年連続で黒星が先行している井納の成績を理由の一つに挙げた。
井納は「中継ぎと言われた限りは自分自身、切り替えてやる。引きずっていたら結果も残せないので、先発としてのプライドも捨てて、中継ぎに徹したい」と決意を語った。井納の配置転換によって空く先発のポストには飯塚、熊原、京山ら若手が入る見込みだ。
ラミレス監督は「優勝するために勝たないといけない。そのためのインパクトを残すにはリリーフの強化だと考えました」。七回の井納からパットン、山崎の継投が、新・勝利の方程式だ。