ロサリオに救いの手が差し伸べられた。日米通算2190安打を記録する福留が打撃塾を緊急開講。不振に悩む助っ人はわらにもすがる思いでアドバイスを仰いだ。
「(福留)孝介がずっと(ロサリオを)見ていて、『こういう練習法もあるよ』って。緩いカーブを打って、突っ込まないようにしたり。間の取り方やな」
見守った平田チーフ兼守備走塁コーチが説明した。福留塾はフリー打撃中の午前11時ごろにスタート。ベテランが体重移動などの改善策として、投手に向かって歩きながらスイングする練習法を実演すると、R砲は自らも試した。そこから約30分間。試行錯誤しながら、バットを振った。オープン戦は8試合で打率・150(20打数3安打)。糸口を探った。
「自分の体を保つために受けにいったよ」
打撃練習前には志願の捕手練習も解禁。プロテクターを装着して、モレノらのボールを受けた。元メジャー捕手の技術力に近くにいたマテオは「試合でもいける」と絶賛。金本監督は打撃に専念させるため、第3捕手すら封印する考えだが、備えあれば憂いなしだ。
充実の残留練習になったことは確か。17日の中日戦(ナゴヤD)からリスタートを図る。(小松真也)
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