低めに真っすぐをズバッと決めた。主力を侍で欠くとはいえ、層の厚い日本一打線を相手に、秋山が4回3安打無失点の好投。指先に残る感覚が何よりの手応えだった。
「得点圏にランナーを置いてからしっかりピッチングができたのは、ゲームに入れていたということ。ストレートはスピードはあまり出てないけど、質はよかったと思う」
最速142キロながら、キレと精度は抜ぐんだった。三回二死から福田の三塁打で先制のピンチも、高田を投ゴロ。四回も二死から松田に右越え三塁打を浴びたが、続く本多を3球でカウント1-2に追い込むと、最後は低めにキレキレの直球。空振り三振に仕留めた。
自己最多の12勝を挙げた昨季は25試合でわずか16四球。今季も実戦4試合で12回を投げて、四球はなし。既に開幕ローテ入りを明言している金本監督も「きょうは秋山が一番の収穫かな。フォームもそんなにバラつきもないし、コントロールは相変わらず(いい)。ひと安心ですね」とほっとした表情を浮かべた。
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