平昌五輪の開会式に現れて話題になった北朝鮮・金正恩委員長のそっくりさん、ハワードX氏が16日、テレビ朝日系「ワイド!スクランブル 第1部」(月〜金曜前10・30)にVTR出演。ビデオ通話によるインタビューで、五輪会場に現れてモノマネを行う理由などを語った。
14日に行われたアイスホッケー女子の日本-「コリア」戦で、観客席の北朝鮮女性応援団の前に現れた金正恩に扮したハワード氏が、乱暴に追い出される模様が紹介された。ハワード氏は、応援団の前に姿を見せた理由について「バレンタインデーだったし、美しい彼女たちに会いたかったんだよ」と冗談交じりに答えつつ、その後追い出されたことについては「笑いのセンスがまったくない人たちで受け入れてくれなかった」と振り返った。
金正恩に扮してパフォーマンスを行う理由について聞かれると、「北朝鮮が平昌五輪の話題を独り占めすることを黙って見ていられない。金正恩!あなたの国を自由にしてください。国民に発言の自由と移動の自由を与えてください」と訴え、インタビューの最後には式典での金正恩のように拍手し、手を振った。
ハワード氏は中国系オーストラリア人で、職業はミュージシャン。2013年から冗談でモノマネを始めたところ話題になり、イスラエルでハンバーガーCMの出演もしているという。アメリカでもメディアに取り上げられており、コメンテーターとして出演しているタレント、デーブ・スペクターは「こういうふうにシャレの通じる国になればいいという願望だと思うんですよね」とハワード氏の行動を肯定。アイスホッケーの試合会場で追い出されたことについても「6万人のセキュリティがいるのに最初からよく入れたと思うんですけども」と前置きしつつ「あの(北朝鮮の)美人応援団の応援が非常に失礼だったんです。無礼だったので、それなのに平気で(会場内に)いて、彼を乱暴に外に追い出すのはどうかなという気もするんですけどね」と、五輪スタッフの対応に疑問を呈した。
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