体脂肪率5%減を目指す大山にとって、正月の暴飲暴食は厳禁だ 来季2年目の阪神・大山悠輔内野手(23)が22日、鳴尾浜で継続してきた年内のトレーニングを打ち上げた。今後は茨城に帰郷し、年末年始を過ごすが…。球団トレーナーは、午後9時以降の食事の制限など、厳しいノルマを通達したことを明かした。金本知憲監督(49)と交わした「体脂肪5%減」の約束を達成すべく、ユルんだ正月は過ごさない!
大山にとって、絶対に笑ってはいけない…ならぬ「絶対にユルんではいけない」年末年始がはじまる。朝の鳴尾浜。若虎と年内最後の会話を交わし、故郷・茨城へ送り出した権田トレーナーが過酷な正月を通達した。
「結構がんばらないといけない。しっかりと計画を持って食事のこと、運動量をやらないと。低いハードルではないと思います。(注意すべきなのは)時間帯ですよね。(午後)9時以降(は食べない)とか。脂ものとか炭水化物を…(控える)。どんどんとっていたら太ってきますので」
クリスマスディナーも年越しそばも。おせち、お雑煮までもが今の大山には敵になり得る。夜9時以降は食べない。炭水化物までも…。秋季キャンプ後に、金本監督とともに設定した「体脂肪5%減」という厳しいハードルをクリアするためには、まるでモデルか俳優かのような節制が、現実として必要というわけだ。
体を大きくしつつ、75試合で打率・237、7本塁打、38打点を残した1年目。DeNAとのCSファーストステージでは全3試合に「5番・一塁」で先発し、打率・538と大きな可能性を示した。二遊間に挑戦する来季は、強さとスピードの両方を追い求める。筋肉量を維持しながら、秋季キャンプ後に約18%だった体脂肪を12、13%程度に絞る。だからこそ、同トレーナーは警鐘を鳴らした。
「地元に戻ったら間違いなくヒーローじゃないですか。あっちこっち呼ばれてお酒を飲んだり、遅くまで飲食すると…。(たまには)してもいいんですよ。でも、した分だけしっかり動かないと。(取り戻すのは)時間がかかります。食事を減らせば体重は落ちますけど、その分、筋肉量も落ちてしまうので」
虎風荘を離れてしまえば、すべて自己責任だ。金本監督が「彼はやるでしょう、マジメな性格、コツコツやるタイプだから」と信頼を寄せる23歳にとって、自らを律し続ける帰郷となる。
体脂肪減について大山は「がんばります」と短い言葉に決意を込めた。来年1月8日までには、鳴尾浜での自主トレに戻る見込み。好きなとき好きなだけ食べるのは、初夢の中だけでいい。
★今季の大山
春季キャンプ1軍も開幕2軍スタート。6月18日に初昇格し、同23日の広島戦(マツダ)に代打でデビュー。同29日の中日戦(ナゴヤドーム)に「6番・一塁」で初スタメン。7月1日のヤクルト戦(甲子園)で初安打となる本塁打を放ち、9月1日の中日戦(甲子園)には初めて4番で出場した。75試合で打率・237、7本塁打、38打点。CS3試合では打率・538、1本、4打点と好成績。秋季キャンプから二遊間に挑戦している。ちなみに今季、一塁で47試合、左翼で16試合、三塁で10試合、二塁で1試合、守った。
★俳優、モデル流
午後9時以降に食事をしない生活は俳優や女優、モデルに多く、還暦を過ぎた今でもスリムな体型を維持している歌手・郷ひろみ(62)は、午後5時以降は食事をしないとも言われている。また炭水化物や糖質の制限で有名なのは歌手・GACKT(ガクト)。ストイックな生活で44歳ながら、筋肉質な美しいボディでファンを魅了している。
★基準オーバーにハリル監督激怒
体脂肪のチェックといえば、サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が有名だ。全代表選手に体脂肪率12%以下を義務づけており「準備していない者はリストに入ることはない」ときっぱり。今月の東アジアE-1選手権に向けた合宿でも測定し、12%以下をオーバーした選手が数名いたことに激怒した。
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