お前に惚れた!! 阪神は13日、メジャー通算71発を誇るウィリン・ロサリオ内野手(28)=前韓国ハンファ=の獲得を発表した。背番号は「20」で、単年契約の年俸300万ドル(3億4000万円)。1997年のマイク・グリーンウェルを超える1年目助っ人では球団の史上最高額となった。パワーだけではなく、献身的なプレーに金本知憲監督(49)「好きなタイプ」とコメント。13年ぶりのリーグV、頼んます!
首を長くして待っていた。だから喜びもひとしおだ。来季のカギを握る4番、ロサリオの獲得に成功した。名球会行事のためハワイ滞在中だった金本監督も朗報に声を弾ませた。
「クレバーな打者みたいだね。チャンスでしぶとく右方向にポテンと落としたり、ゴロを打ってなんとか1点とか。僕の好きなタイプや。しぶとく1点とる、みたいな」
映像でプレースタイルを確認していた指揮官は惚れ込んでいた。就任当初から選手に求めているのは、打席での状況判断力と勝負根性。
「そういう打撃をしてくれるというので僕も評価が高かったし、性格もいいらしい」。パワーだけじゃなく、1点をもぎとる泥臭い野球ができる。優勝広島との10ゲーム差を埋めるため、常に全力プレーができる助っ人を求めていた。新スローガン「執念」を掲げる勝負の就任3年目に向け、金本野球にマッチしている助っ人。それが、ロサリオだった。
「楽しみですね。ひと安心ですね。今うちに一番足りないのは長打力とか得点力。チーム打率も低いけど、得点力が一番の弱点だから」と対面を心待ちにした。ロサリオは球団を通じ「韓国にいる日本人のコーチやスタッフに日本のことをいろいろと聞いて興味をもっていた。来季から日本でプレーすることに、とてもわくわくしています」とコメントを寄せた。
球団発表は午後2時。それより11時間早い午前3時頃、自身のツイッターにタテジマ姿の写真をアップし、阪神入団の意思を明らかにした。フライングぶりも、喜びとやる気の表れ。12日(日本時間13日)にはドミニカ共和国のウインターリーグに代打出場して、2打数1安打1得点。早くも虎初安打を放った。
2018年3月30日の開幕巨人戦(東京ドーム)で「4番・一塁」に座ることが濃厚なR砲はメジャー通算71発。2016年からは韓国ハンファに在籍し、2年連続打率3割30発をクリアした。待望の長距離砲に対し、阪神は単年300万ドル(3億4000万円)を用意。1997年のグリーンウェル(3億3000万円)を超える球団史上1年目最高額のオファーを用意し、契約合意にこぎつけた。
金本監督は「投手におんぶに抱っこなところがある。投手陣を助けるというところをね」と現状を説明し、4番が務まれば「大きいですね。一番の候補でしょうね」と大きな戦力アップになることを強調した。
背番号は球団の助っ人野手では初の「20」。来日1年目で30発&100打点を達成すれば球団史上初となる。一足早い最高のクリスマスプレゼント。優勝請負人が虎にやってくる。 (阿部祐亮)
「契約をまとめる事ができ、ほっとしたというのが正直なところです。大リーグ、KBO(韓国野球委員会)の所属球団との激しい争奪戦の中、契約をまとめてくれた編成スタッフに感謝したいと思います。ロサリオ選手は韓国球界での成績も申し分ありませんし、編成ポイントでもあった右の長距離砲ということで、打線の活性化につながる選手だと思っております。金本監督の下、リーグ優勝、日本一に向けて活躍してくれることを大いに期待しております」
★表記変更
これまでロザリオと表記してきましたが、球団発表に合わせてロサリオとします。
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