契約更改を終え会見に臨む阪神・上本=阪神球団事務所(撮影・山田喜貴) 阪神・上本は高い評価を得ても笑顔はない。125試合で打率・284、9本塁打、38打点。打席での粘り強さや、50四球なども評価され5日、1000万円増の年俸4300万円となったが…。上本に満足はない。最後まで二塁は譲らない。力強く、守備固めにNOを宣言だ。
「守備に関しては、守備固めだったりというのがまだあるので。しっかり守れるように」
シーズンが終わると、悔しさがこみ上げた。自身ワーストだった2014年(131試合でリーグ二塁手最多の17失策)に比べて、今季は5失策だったが、不安定な守備のイメージはぬぐえなかった。試合終盤には大和や森越と交代し、ベンチへ。実にスタメン116試合のうち、66試合で途中交代していた。
更改の席では谷本副社長兼球団本部長から「守備固めを送られるのは、どういう気持ちですか?」とストレートな質問をぶつけられた。途中交代に納得するプロ野球選手など、いない。上本も「それ(最後まで出ること)は評価なので。野球選手として、最後まで試合に出たいと思っているので。試合に勝つ瞬間までグラウンドに立っていられるように頑張りたい」とフルイニング出場へ強い意欲を燃やした。
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