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中村鋭一さん、キダ・タロー捧げた「タイガース音頭」で天国へ

中村鋭一さんの通夜で弔辞を読んだキダ・タロー。「阪神タイガース音頭」を亡き盟友に捧げた(大阪府吹田市、撮影・山下香)

 朝日放送の元アナウンサーで6日に肺炎のため死去した元衆参両院議員でタレント、中村鋭一(なかむら・えいいち)さん(享年87)の通夜が9日、大阪・吹田市の千里会館で営まれ、約400人が参列した。熱烈な阪神ファンで同局ラジオ「おはようパーソナリティ中村鋭一です」の名物パーソナリティーとして活躍した鋭ちゃん。弔辞を読んだ作曲家、キダ・タロー(86)は自身が作曲した「タイガース音頭」で故人をしのんだ。


 天国でも虎党であり続ける鋭ちゃんへ-。生前、阪神に熱烈エールを送り続けた中村さん。「六甲おろし」が代名詞の親友に、キダが鎮魂の「タイガース音頭」を捧げた。

 「ずっと『キダより先に死ねんのや』って言っていました。『キダの弔辞を読まなあかんから死ぬに死ねん。弔辞の後に(中村さんの故郷・滋賀の)江州音頭を思いっきり踊んねや』としょっちゅう言うてました。だから先に逝った罰として、タイガース音頭を歌ってもらいました」

 タイガース音頭は、作詞家のもず唱平さん(79)が作詞、キダが作曲を務め、中村さんとサウンド・フォーが歌い1976年に発売された一曲。斎場でCDを流し、故人を弔った。

 祭壇にはミスタータイガース・藤村富美男さんとのツーショット写真や金本知憲監督(49)のサイン色紙、8日付で訃報を報じたスポーツ新聞…。どれもが中村さんのタイガース愛を雄弁に語っていた。

 キダの代表番組が、1973年に始まったABCラジオ「フレッシュ9時半!キダ・タローです」。中村さんの「おはようパーソナリティ中村鋭一です」が77年で終了するまで毎週5日、午前9時半にバトンタッチする盟友の間柄だった。

 中村さんと回ったゴルフは思い出として刻まれている。24オン2パット。簡単なショートホールで18打…。「芝生の上を転がるくらいめっちゃ楽しかった」と笑いながら振り返った。


 そんな50年来の「畏友(いゆう)」に弔辞を読んだ。「見識、ニュース感覚、インタビュー、博識、全部一級品なんですよ。特にインタビューは名人級でいろいろ勉強させていただきましたけど、50年間のお礼を言わせていただきました」と感謝を述べた。

 「『中村鋭一バンザイ』ですね!! 彼、こういう湿っぽいのは全然似合わない」

 お別れの言葉を問われると即答した。にじみ出る中村さんの明るい人柄。浪速のモーツァルトは笑顔で別れを告げた。

★元阪神監督の安藤統男氏も参列

 プロ野球・阪神の安藤統男元監督(78)も参列した。「訃報を聞いて驚きました。まだお元気にしてらっしゃると思っていましたので」と話した。

 最後に会ったのは3年ほど前。ラジオにゲスト出演し、昔話をしたという。選手時代から常に応援され、「勝ったら喜んでもらえて、負けたら『また明日、明日!!』と厳しいことを言われた覚えはない。本当のファンなんですかね」と故人をしのんだ。

 掛布雅之前阪神2軍監督(62)も参列した。

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