浦和の山道守彦強化本部長(54)が1日、さいたま市内で当惑した表情で口を開いた。
「国際Aマッチデーなんで…。14日のベルギー戦に出すなとか、出場時間を減らせ、などと言うのは越権行為になる」
前日10月31日に、最多5人が日本代表に選出された。チームの5分の1を占める最大派閥だが、クラブにとっては頭の痛い問題が浮上した。
日本代表は10日にブラジル戦(フランス)、14日にはベルギー戦(ベルギー)を行う。一方、浦和は18日にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝の第1戦でアルヒラルとサウジアラビアで対戦する。直前には、現地で事前合宿を行う計画もある。
浦和にとって、今季唯一残されたタイトルの可能性。同本部長は「5人が代表に選出されたことはすばらしいこと」と、一定の理解を示しつつも中3日の強行日程に、「18日は、なるべくベストな状態で決勝の試合ができることをお願いするしかない」とハリルホジッチ監督の忖度(そんたく)を願った。 (宇賀神隆)
この記事をシェアする