フィギュアスケート・ロシア杯 最終日(モスクワ21日)平昌五輪シーズンのグランプリ(GP)シリーズ第1戦として行われ、男子はショートプログラム(SP)2位の羽生結弦(22)=ANA=が初挑戦の4回転ルッツを決めたフリーで1位となったが、合計290・77点で2位に終わった。SP1位のネーサン・チェン(18)=米国=が合計293・79点でGP初優勝を飾った。
羽生の演技後の主な一問一答は以下の通り。
――ルッツを跳んだときの気持ちは
「緊張した。回転しきれたことは良かった。もっと完成度を上げ、これを一つのステップとしてやっていけたら」
――冒頭にルッツを跳んで、後のループなどに影響が出た
「僕の場合、(ジャンプの)難易度順に、徐々にステップアップしていくタイプ。ルッツが跳べるようになって、ループもだいぶはまりやすくなった。かといって難しいジャンプにばかり手をつけていると、他のジャンプに影響がでてしまうこともある。僕の中の(ジャンプの)作り方としては、(段階を追うのが)正常なのかな。一つ一つクリアしてここまできた」
――終盤はスピードが落ちた
「やっぱりルッツを入れてやるのは大変だと思う。今回の試合は、まだこの構成で滑り込みができていないという感覚がすごくあった。SP全体のミスの多さが最終的に結果に響いた。でも、これだけ大きなミスを続けているにもかかわらずフリーでは1位をとれた。ルッツがあったからかな、と思う」
――4回転ルッツで他のジャンプに影響が出るとは
「跳び方が全然違う。特に僕の場合は全部使い分けて跳んでいる。あっちこっちに手をつけていると本当に訳が分からない形になって、コントロールの仕方があまちゃんだなという感じ」
――SP、フリーともに最高難度に挑んだ手応えは
「まだまだ。10%も満たしていない。ルッツに関しては今現在の状況ではよくやった」
――4種類目の4回転ジャンプを決められた意味は
「とにかく試合で決められたのは大きい。試合で決めて、イメージがつくし、そのおかげでいろんな所に着手して練習していける」
――SP、フリーともに挑戦できたという充実感はない
「失敗したものは駄目だなと思う。成長すべきところがまだ残っている。悔しいなと思う」
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