人の往来の激しい関西国際空港に、虎のエースが現れた。キャップを被り、待ち構えた報道陣のカメラに変顔を披露。ご機嫌のメッセンジャーが力強く宣言した。外国人投手の最高峰を目指す。歴史に名を刻み、チームも頂点へ導く、と。
「(通算)100勝したいね。外国人選手の奪三振数のトップも、あと200ぐらいか。そういうのもあるし、モチベーションにしたいね」
陽気な様子から一転、表情を引き締め、具体的な数字を口にした。今季は22試合で11勝5敗、防御率2・39。日本通算84勝とし、外国人投手では史上5人目となる通算100勝まで、残り16勝となった。「球団ではバッキーの100勝が最多」と聞かされると「じゃあ、101勝したい」と17勝に上方修正だ。
通算奪三振も1271個。外国人歴代1位の郭源治(中日、1415個)まで「144」だ。今季は故障離脱もあって規定投球回ギリギリの143回だったが、155奪三振をマーク。順調にいけば、助っ人NO・1ドクターKの称号も手にできそうだ。
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