全体練習が行われた甲子園。金本監督は秋晴れの空を見上げた。泣いても笑ってもレギュラーシーズンは5日からの本拠地での中日2連戦で終了。それが終わればホームで3位DeNAとCSファーストステージを戦う。勢いをつけるべく、連勝締めを誓った。
「甲子園では結局、ずっと勝ってないんか。2分け5敗か…。まあ、いい流れになっているでしょう、CSでは」
DeNAはこの日、レギュラーシーズン最終戦を勝ち、3連勝と勢いに乗って甲子園に乗り込んでくる。ところが虎はといえば9月10日にベイに勝って以来、聖地で7戦勝ちなしの5敗2分け。虎党の大歓声を味方につけずにどうする。ラスト2試合を連勝し、ノリノリの戦闘態勢を整える。
将は「勝ちにはこだわるけれど、CSに向けての調整もある。投手の使い方とか、野手を休ませたりとか」と前置きしつつも「もちろん負けにいくことはないし、負けてもいいなんてことはない」と力を込めた。
これに呼応したのが片岡打撃コーチだ。「ビジターの最後(1日・巨人戦、○5-4)がいい形で終われたので、(本拠地でも)いい準備期間にしたい」と話すと、今後のキーマンを問われてニヤリと笑った。
「今年の(タイガースの)カレンダー、見てみ? 10月、(メイン写真)誰か知ってる?」