近鉄で投手として活躍した加藤哲郎氏(53)が2日、テレビ朝日系「中居正広のミになる図書館」(月曜後7・0)にVTR出演。現役引退後にも口が災いしてクビになった過去を語った。
番組では、かつてドラフト1位指名された選手たちの第ニの人生を追究。1982年のドラフトで近鉄に1位指名された加藤氏の現在を取材した。
加藤氏を一躍有名位したのは、巨人と近鉄が対戦した89年の日本シリーズ。近鉄が3連勝し、球団史上初の日本一に王手をかけた第3戦の勝利投手が加藤氏だった。
加藤氏はヒーローインタビューで「シーズンの方がよっぽどしんどかった。相手も強いし。フォアボール出さなければ、打たれそうな気がしなかったんで」と語り、巨人に対し「まあ、大したことなかったですね」と発言した。翌日のスポーツ紙には、加藤氏の発言が『巨人は(パ・リーグ最下位の)ロッテより弱い』と書き立てられ、ヒーローから一転ヒールに。結局、巨人が怒涛(どとう)の4連勝で逆転し、日本一となった。
その後、右肩をけがした加藤氏は広島、ダイエーと渡り歩き、31歳で現役引退。野球の解説者をしていたという。
しかし、ここでも口が災い…。解説者をなぜ辞めたか問われた加藤氏は「正直なところ口が過ぎた…」と語りだし、『こんな奴、見てたら腹立ってしゃーない!』と発言したことで「波紋を呼んじゃって…。番組降ろされて」と、クビになったことを明かした。
その後、焼肉店やラウンジなど、職を転々とした加藤氏。6年前から大阪で高齢者に人気の麻雀教室の先生になっている。背伸びなど体操しながら、「飲まない」「吸わない」「賭けない」を基本理念とした、認知症予防として人気の「健康麻雀」を教えているという。
ドラフト1位で入団時の契約金は3800万円だった加藤氏。現在は年収約400万円で、入団時の推定年俸360万円よりも稼いでいると明かした。