宝塚歌劇団宙組トップスター、朝夏(あさか)まなとが25日、兵庫・宝塚大劇場でサヨナラ公演「神々の土地〜ロマノフたちの黄昏〜」「クラシカル・ビジュー」の千秋楽を迎えた。カーテンコールの最後には投げキスのパフォーマンスも。本拠地パレードではファン6000人に見送られながら大劇場を後にした。東京宝塚劇場公演千秋楽の11月19日付で退団となる。
15年の感謝を込め、約6000人のファンに手を振り続けた。頬を伝うものはない。朝夏が笑顔で大劇場を後にした。
「無事に大劇場を卒業することができました!」
終演後のパレード。白と紫色のペンライトが振られる中、本拠地に集まったファンに報告した。用意してくれた「宙組の太陽 まぁさま大好き」の横断幕にも感激のようすだった。
宝塚のシンボル、大階段は男役の正装である黒燕尾(えんび)姿で降り、同期で星組トップスターの紅ゆずるから花束を受け取った。その後のカーテンコールは5回を数え、「もうこの言葉しかありません。幸せです! 本当に感謝してもし尽くせません」と何度も何度も感謝を伝え、ラストには「みなさんからいただいた感謝をお返しに」と投げキスをプレゼント。悲鳴にも似た歓声が上がった。
2002年入団で花組配属。12年に宙組へ組替えし、15年にトップスターに就任した。1メートル72の長身を生かしたダンスと伸びのある歌唱でファンを魅了。16年の「エリザベート-愛と死の輪舞-」では黄泉の帝王トート役を演じ、圧倒的な存在感と演技力で好評を博した。
サヨナラショーは思い入れのある作品を並べ、「やはりソーラン宙組は外せないだろうと。思い切りやりました」と2017年レビュー「VIVA! FESTA!」(兵庫・宝塚大劇場)から「YOSAKOIソーラン」を選び、劇場が一体となってお祭りムードとなった。
「階段から見た風景はすごく研ぎ澄まされた雰囲気で、でも温かい空気が感じられる光景でした」
宙組の太陽のごとく、すがすがしい笑顔で去った朝夏。11月19日の東京宝塚劇場公演千秋楽まで進化し続ける。