陸上・日本学生対校選手権第2日(9日、福井県営陸上競技場)男子100メートル決勝で追い風1・8メートルの条件下、桐生祥秀(21)=東洋大=が日本人で初めて10秒の壁を突破する9秒98で、3年連続3度目の優勝を果たした。伊東浩司が1998年アジア大会で出した10秒00の日本記録を19年ぶりに更新した。
2008年北京五輪男子400メートルリレー銅メダリストの朝原宣治氏(45)は、ツイッターでこの話題に言及。今季の日本男子100メートル10傑を紹介した別のツイートを取り上げ、「これは日本か!?」と驚いた。9秒98の桐生を筆頭に、10秒05のサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協、10秒06の山県亮太(25)=セイコーホールディングス、10秒07の多田修平(21)=関学大=が続いており、その充実ぶりにうれしい悲鳴をあげた。
桐生は京都・洛南高3年だった2013年に10秒01をマークして注目を集め、15年には追い風参考で9秒87を記録。昨年6月にも2度目の10秒01で走っていた。