2020年東京五輪・パラリンピックの開会式まであと3年となった24日、テーマソングの発表会見が東京都内で行われた。前回の1964年東京五輪の「東京五輪音頭」を現代風にアレンジした「東京五輪音頭-2020-」で、今回は石川さゆり(59)、加山雄三(80)、竹原ピストル(40)が歌う。8月4日から動画サイト、YouTubeにアップし、全国の夏祭りで国民に歌い踊ってもらう趣向。石川は「ぜひ楽しんで」と呼びかけた。
1964年の東京五輪から53年の時を超え、新たなテーマソング「東京五輪音頭-2020-」が誕生する。
企画した大会組織委員会によると、63年に発表された元祖「東京五輪音頭」の曲調を現代風にアレンジ。歌詞は一部を代え、5番を新たに加えた。たとえば、元祖の1番で「あの日ローマで」と60年ローマ大会を示す歌詞を「リオデジャネイロで」と2016年の開催地に変更。64年東京五輪は10月の主催で、元祖の4番に「秋の空」「赤とんぼ」など秋を思わせる歌詞があったが、今回は7月の大会になるため「夏の空」「蝉の声」に変更。新たに作られた5番は次の大会につながる前向きな歌詞が特徴だ。
元祖は故三波春夫さん、故坂本九さんら10組の歌手による競作となり、中でも三波版は250万枚を超えるヒットを記録。今回は石川、加山、竹原が選ばれた。組織委員会は「長年多くの人に愛されてきた石川さん、加山さん、若い世代に人気の竹原さんにお願いした」と説明する。
この日の発表会に出席した石川は「前回の東京五輪のとき、私は故郷・熊本で6歳。テレビに映る五輪の横で両親に写真を撮ってもらいました」と回想。「皆さんが元気で明るくなるよう、平和への思いも込め、歌で2020年東京五輪を応援させていただきたい。ぜひ楽しんでほしい」と大役に意気込んだ。
一緒に歌う加山はビデオメッセージで「三波さんにはかなわないけど、一生懸命やった」とコメント。男くさい無骨な歌をハスキーボイスで熱唱する竹原は手紙で「おのれの限界に挑まんとする選手たちの闘志、情熱に恥じぬよう、精いっぱい歌わせていただきます」と気合を伝えた。
組織委員会では、3人が歌うプロモーションビデオと振り付けビデオを8月4日からYouTubeにアップ。全国の自治体などに呼びかけ、夏祭りや盆踊りなどで国民に歌い踊ってもらい、2020年に向け、徐々に盛り上げていく考えだ。
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