大相撲名古屋場所12日目(20日、愛知県体育館)横綱白鵬(32)が結び前の一番で関脇玉鷲(32)を寄り切り、通算勝利数を1047とし、元大関魁皇が持つ歴代1位の記録に並んだ。13日目は単独1位を目指し、大関高安(27)と対戦する。
白鵬は立ち合いから張り、いなして玉鷲を崩しにかかる。向き直るとさらに張り手を見舞い、飛び込んで左を深く差して寄り切った。
NHKでテレビ解説を務めた貴乃花親方(44)=元横綱=は、白鵬の記録に「なかなか1000勝というのも…。それだけ相撲を取るというのも」と感嘆した様子。番組内で白鵬に並ばれた元大関魁皇の浅香山親方が「白鵬にとっては通過点に過ぎない」と話したことが紹介されると、「その謙虚さが浅香山親方のすごいところ。受けて立つ、左四つ右上手という相撲が確立されていた」と現役時代のライバルの取口を思い出した。
2人の1047勝という数字を改めて問われると、「魁皇といい白鵬といい、なかなかの数字」と敬意を示していた。